ポスクロは「ポストクロージング」の略語で、不動産の売買決済後に互いにもしくは一方のみが義務を履行するということである。実際の不動産取引おいてポスクロを使うことは、通常リスクを伴うことでもあるのでなるべく避けるようにしたい。
【不動産仕入れ用語集】即決和解って何? その活用法をおさえる!
「即決和解」って何?
簡単に言うと、将来起きうる訴え(紛争) に関し、事前に(互いに)和解しておくことで、無駄な紛争を避けるということ。事前に和解しておく、というのは日常では少しイメージしにくいので、簡単な事案をもとに説明させていただきたい。
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即決和解が有効なケースは?
通常、売主の負担と責任のもとテナントから立ち退き合意書を取得するのだが、この立ち退き合意書だけでは法律的効力は有するものの、万一テナントが退去期日になってもゴネて立ち退かないなどということがあった場合に”即座に””物理的な””強制力”を働かせることはできない。”即座に””物理的な””強制力”というキー-ワードがポイントで、もしこの3点を全て解決する手段があるのであれば、買主も停止条件をクリアすることなく決済を前倒すことに承諾してくれるはずである。そしてこれを事前に担保する手段こそが、「即決和解」なのである。
万一テナントが期日になっても立ち退かないなどどいうことがあっても”即座に””強制力”を働かせて”物理的に”退去させられる(強制執行)のであれば、買主としても不利益を被ることはなく、スムーズに決済を迎えることができるのである。また買主側にさらなる安心材料を与えてあげるのであれば、「留保金」という形で決済金の一部を買主側に留保させてあげて、決済を行うという方法もあるだろう。この場合、完全に立ち退きが完了した後で、売主は留保金を受領するという流れなる。
デキる営業マンの実務アドバイス
不動産営業マンであれば、相手との条件交渉の一つの手段としてきっちり理解し、有効に活用してほしい。
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